2013年11月1日金曜日

天皇制を存続させている時点で日本政治が天皇を政治利用している

日本の歴史上、幾度となく『支配体制』が生まれては消えていった、有力豪族連合の大和政権、物部、蘇我、藤原、平氏、源氏、北条、足利、織田、豊臣、徳川、薩長閥、大日本帝国体制、日本軍部、GHQ、自民党、民主党・・ら日本の政治の実権を握った勢力はやろうと思えば天皇制を廃止することもできた。

また足利義満や織田信長ように自ら天皇なろうとしていた例もある。敗戦時GHQは昭和天皇を処刑することだってできたのである。

でも天皇制は生き残った・・というより『生かした』のである。

何故か、『利用するため』にである。

利用するために、今日まで天皇制は生かされて存続してきたのである。利用されるために天皇が存在しているのである。
万世一系などという虚構など血統の永続性が問題なのではなく天皇が在るかないかが問題なのである。

天皇の存在なくして『日本』が『日本』でなくなるからでそのことを日本人、特に支配層は古代の大王の時代、渡来系、大陸・半島の亡命王族・豪族の連合体である大和政権からずっとわかっていた。

日本統治をする上での『マツリゴト』の『神輿』としての天皇の存在が唯一の存在であって、『担ぎ手』が先ほどの『支配体制』が代々担って来たにすぎない。
近代化以降の日本は自由民主党をはじめとした『政党』が『担ぎ手』である。

そもそも『不敬』なる言葉は日本軍国主義を生み出した天皇=神と捏造し『国家元首』としたカルト的な『天皇教』を『国教』にした大日本帝国体制下の時代の言葉であって今日まで何度も繰り返されてきた『天皇の政治的利用』とは大日本帝国体制から敗戦までの時代の天皇=神という『記憶』が『今も生きている』、またその時代に『郷愁を感じる勢力』が居るから問われるのである。

だから70年代以降に生まれた私には『不敬罪』などという言葉に違和感を覚えるわけである。
山本が不敬罪などと言ってる時点で馬鹿げている、山本が手渡した手紙の内容は『日本中が見て見ぬ振りをしている現実』で福島原発事故以降、メディアが『報道しない自由』などと身勝手な論理を展開し黙殺してきたくせに山本を批判するとはお門違いも甚だしい。
きちんと『福島の現実』を包み隠さず報道していれば山本は『直訴』に走らなかっただろう。

今、日本の支配権を握っているのは『郷愁を感じる勢力』の頭目の安倍晋三である。
安倍内閣の閣僚である下村文部科学大臣はやや感情的に議員辞職だと声を荒げ、、
ヒステリックな感情をむき出しにする政治家に気味が悪い。

(以下引用)

秋の園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡した山本太郎参議院議員の行動に、与野党から批判が相次いでいる。インターネット上でも問題視する声が多く、Yahoo!ニュースの意識調査では「支持しない」が8割を超えた。

しかし一方で、ジャーナリストの田中龍作さんが「今までマスコミや政府がちゃんと扱わなかったから、 起こるべくして起こった『事件』なのだ」と語るなど、識者の一部からは賛同意見が寄せられている。

2013年10月31日、山本議員は前日に筆でしたためたという手紙を天皇陛下に手渡した。「子供などの被爆問題」 「収束作業に携わる人たちの労働環境」など福島原発事故後の「現状」を伝えたものだという。陛下は手紙を受け取られたものの、お手元にあったのは数十秒の間で、すぐそばに控えていた川島裕侍従長が預かった。「お手紙」という名目であっても、皇陛下への直訴は戦前ならば不敬罪などの罪に問われる「禁じ手」だった。今日でも「天皇の政治利用」として問題視される。

山本議員は同日夕方に記者会見を開いた。陛下に手紙を渡すことは「失礼にあたるかもしれない」とも考えたが、 園遊会で手紙を渡してはいけないというルールは聞いていないとして、「現状を知っていただきたいという自分の気持ちが勝ってしまった」と釈明する。

政治利用、政治パフォーマンスなのでは、と質問が飛ぶと、「どうして政治利用になるんですか?どのような利点があるというんですか?」と反論。
あくまで、ひとりの人間として伝えたいことがあったのだという。批判も承知の上だったようで、最後には「どのようにレッテルを貼っていただいても結構です」と話し、
その場を後にした。

インターネット上でも「常軌を逸している」と大バッシングだ。Yahoo!ニュースが行っている「天皇陛下に手紙を渡した山本議員の行動をどう思う?」
という意識調査には37万7000近い票が集まっているが、「支持する」が11.2%に対し、「支持しない」は83.1%と大きな差がでている(1日17時時点)。
http://www.j-cast.com/2013/11/01187983.html

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