大阪府警富田林署から8日に強制性交未遂容疑で再逮捕され、弁護士と接見中だった樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、接見室の扉には開くとブザーが鳴る装置が設置されていたが、富田林署は「接見終了時に弁護士が署員に知らせることが多いため不要」として、装置の電池を抜いていたことが分かった。
府警によると、午後7時半から弁護士が接見していた。署員の立ち会いは不要で、接見後に逃走した可能性がある。いつ接見が終わったかは分かっておらず、弁護士はそのまま帰っていたという。弁護士以外の接見時間には隣の部屋に署員が常駐しているが、当時は誰もいなかった。
接見室の弁護士側の扉は施錠されていなかった。扉には開くとブザーが鳴る装置が設置されていたが、富田林署は「接見終了時に弁護士が署員に知らせることが多いため不要」として、装置の電池を抜いていた。アクリル板の隙間を通り抜けて署の裏口から逃げ、敷地を囲む高さ2~3メートルの塀を乗り越えた可能性がある。
樋田容疑者は6月、府内のマンションで20代の女性に乱暴したなどとして、強制性交や窃盗などの疑いで逮捕され、7月に起訴された。その後、別の強盗致傷罪で追起訴され、今月8日に再逮捕されていた。府警は、5月上旬に羽曳野署の駐車場の警察車両が燃えた事件に関与した可能性があるとみて捜査していた。
樋田容疑者は身長163センチの中肉中背。黒の長袖ジャージーと灰色のスエットズボンを着用していた。
富田林署は、近鉄長野線富田林西口駅の南約150メートルで市役所の近くにある。
http://www.sankei.com/smp/west/news/180813/wst1808130023-s1.html
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