2015年6月18日木曜日

イオン・マックスバリュ津北店で個体識別番号誤表示、食肉ずさん管理!

【津】マックスバリュ津北店(津市一身田上津部田)が十四―十五日に販売した松阪牛と黒毛和牛の一部のラベルに、誤って国産ホルスタインの個体識別番号を表示していたことが十七日、分かった。食肉の履歴を表し、消費者に食の安全・安心を担保するはずの個体識別番号が、加工・販売の現場では軽んじられていることが浮き彫りになった。

 マックスバリュ中部によると、誤った個体識別番号表示は十四日午前九時―十五日午前十時半に販売した「松阪牛カレー用角切」七パックと「国内産黒毛和牛カレー用角切」四パックの計十一点。

 繁忙期で、個体識別番号を管理する社内マニュアルが守られなかったのが原因。本来は牛肉を加工する際に、どの牛の肉かを識別するための個体識別番号のバーコードを書類で添付するが、当時は貼られていなかった。

 さらに、商品のラベルをパックに貼り付ける際、先の書類にバーコードの添付がなかったため、店内で保管していた別の肉のバーコードをスキャンし、誤った個体識別番号がラベルに記載された。「松阪牛」「黒毛和牛」の表示に誤りはなかったという。

 購入した商品のラベルに記載された個体識別番号をインターネットで入力した客から、「商品と表示が異なる」と店に指摘があった。同店は入り口に謝罪文を掲載し、購入者には交換に応じる。

 同社広報部は「食のトレーサビリティー(追跡可能性)に関わる大きな問題だと考えている。マニュアルの順守を徹底させ、消費者に商品の正しい情報を伝えるよう努めたい」としている。
http://www.isenp.co.jp/news/20150618/news01.htm