2018年7月31日火曜日

真夏の学徒動員『甲子園』主催朝日新聞の営業で球児が熱中症で死んでもいいのですか?

環境省は熱中症対策として、「WBGT」という暑さ指数を提示している。これは湿気や日射・輻射熱(地面や建物・体から出る熱)などの熱環境を加味したものだ。日本スポーツ協会はこのWBGTをもとに、「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」を作成。これによると、気温35度以上は「運動は原則中止」。31~35度でも「激しい運動は中止。熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける」とある。ただでさえ高温多湿の日本にあって、こうした指針を無視する高野連は無謀としか言いようがない。

「注意の喚起は行っていますが、法的効力があるわけではないので……。高校野球について? 指針を出している以上、原則中止すべきとは考えています」(日本スポーツ協会スポーツ科学研究室)

スポーツファンの吉川潮氏(作家)は「高野連は固定観念にとらわれている」と、こう続ける。

「例えば5~6月に予選を終えて、暑さのピークが過ぎた8月下旬に本大会を行うなど、方法はあるはず。それができないなら夏の甲子園なんてやめて、春のセンバツを高校野球唯一の祭典にすればいい。人命を考えれば、それが一番いい。でも、オリンピックが米国のテレビ局の都合で夏に開催されるように、今の高校野球も商業主義にまみれていますからね。本来ならメディアがキャンペーンを張って注意を促すべきですが、なにせ夏の大会の主催者である朝日新聞は、この件に関してはだんまり。何か手を打たない限り、本当に犠牲者が出てしまいますよ」

ちなみにその朝日新聞は14日のデジタル版で「運動部のみんな、熱中症『無理』『もうダメだ』の勇気を」という記事を掲載。これにはネットが炎上、朝日新聞の公式ツイッターにも「まず夏の甲子園を中止しろ」などと非難が殺到した。
高校生の健康を犠牲にして行われる「夏のドラマ」ならば、そんな残酷劇は見たくない――。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/234349/5

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