東京都の小池百合子知事は20日の定例会見で、24日に開幕する東京パラリンピックについて「五輪の経験を生かし安全な環境で大会が開催できるように取り組んでいく」と述べた。
大会中に実施を予定している小中高生などが学校単位で参加する「学校連携観戦プログラム」に関して、小池氏は「まさに教育的な要素が大きい」と改めて実施の意義を強調した。
新型コロナウイルス感染が拡大する中で、大会開催や同プログラム実施に都民の理解を得られるのかとの問いかけに「ぜひ理解していただきたい」とし、「私も実際に(16年の)リオ大会で観戦したが、五輪とまた違った意味でパラリンピアンのパフォーマンスを実際に見てみて頂くことは、極めて教育的価値が高い。安全対策をしっかりと講じ、保護者の方々の意向も踏まえて行う」と述べた。
同プログラムを巡っては、18日に行われた都教育委員会で委員全員が実施に反対。19日の都議会でも一部都議からコロナ禍での実施に批判的な声が上がった。また、政府の新型コロナ分科会の尾身茂会長は19日、感染状況について「オリンピック開始時期と、パラリンピック開始時期を比較すると、今の状況はかなり悪い」とし、同プログラム実施には慎重な姿勢を示した。
東京都は20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに5405人確認されたと発表した。1日当たりの感染者が5000人を超えるのは3日連続。重症者は前日から1人減の273人となった。この日は新たに50代を含む男女7人の死亡が報告された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91ea04a43d034d3c32ab1629d34f8e5bffff92d6
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