豪州で開催されたサッカーのアジア・カップで、韓国は1月31日の決勝で豪州に延長戦の末に2-1で敗れ、55年ぶりの優勝を逃した。
昨年9月に就任したウリ・シュティーリケ監督の守備重視の戦術が奏功した一方で、決勝ではその肝心な守備で集中力を欠いた印象だった。
指揮官は「選手を誇りに思ってほしい」と労をねぎらったまでは良かったが、豪州が「アジア大陸ではない」として敗者がいないなどと発言。
「相手をリスペクトしていない」と物議を醸している。
また、日本のネットユーザーは韓国が試合後のユニホーム交換を拒否されたと書き込んでいた。
韓国紙・中央日報によると、シュティーリケ監督は「攻撃が優れたチームは勝つが、守備が優れたチームは優勝する」という哲学を持っていると紹介としている。
準決勝までの5試合は確かに失点0に抑えていた。
しかし、豪州との決勝で前半45分、ゴール正面で縦パスを受けたMFルオンゴの周りには韓国守備陣がいたが、ボールウオッチャーとなって一瞬動き出しが遅れて失点。
延長前半15分ではゴール右の深いゾーンで豪州FWジュリッチを囲い込んだがボールを奪取しきれずクロスを入れられ、トロイージに決勝点を許した。
その際もトロイージを韓国DFカク・テヒがマークしていたが、パスコースをふさぐ位置に体を入れていなかった。
内容的には不満が残るはずだが、それでも1次リーグで敗退した昨年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、空港に帰国した時、選手らは
「韓国サッカーは死んだ」と書かれた横断幕を持ったファンに侮辱を意味する“飴”を投げつけられる洗礼を受けたのとは格段の違いで迎えられた。
中央日報によると、空港には約1000人のファンが集まり、多くの少女ファンはアイドルグループに熱狂するよう歓声をあげていた。
「よく頑張った孫興民(ソン・フンミン)」と書かれた横断幕を持ったファンもいた。
韓国にとって準優勝も1988年大会以来のことなので、結果に浮かれるのも無理もない。
だが、日本は1992年大会以降、4度の優勝を遂げている。
決勝戦を翌日に控えた1月30日の記者会見で、韓国のキ・ソンヨンは「韓国代表はずっと強いチームだったが、アジア杯の優勝は少ない。
日本とサウジアラビアは私たちより多く優勝している。これは私たちにとって恥辱だ」と述べた。
甚だしく礼を欠いた発言だが、ウリ・シュティーリケ監督も試合後「豪州はアジア大陸ではないので、優勝というか、今日の試合だけを見れば敗者がいない素晴らしい試合だった」と発言した。
日本のネットユーザーからは「せっかく健闘したのに最高に格好悪い」「マジで恥ずかしい発言だと思わないのかね。
日本人なら絶対に公でこんな発言しないよね」「相手をリスペクトすることってないのかね」と指摘した。
さらに決勝前に複数の豪州サポーターが「日本代表は豪州との対戦で勝っても負けても侮辱したり異議を唱える発言をしない。
勝敗に関わらず、良い影響を与え合うライバルだが、韓国は汚いサッカーをするし、負けたら難癖をつける」と書き込んでいたのを受けて、「その通りになっちゃいましたね」と呆れるしかなかった。
追い打ちをかけるように、日本のネットには「試合終了後、韓国がユニホームの交換を断られた」との書き込みが散見された。
必ずしなければならないことはないが、互いの健闘を称えあって交換するのが慣習である。
拒否される場合もあるが、原因は相手に対して嫌悪感を抱く場合がほとんど。
過去にイングランド代表のベッカムが韓国代表とのユニホーム交換を拒否した。
12年6月にはスペイン代表が韓国との親善試合の際、ユニホームを交換しなかっただけでなく、握手もせずにロッカーに引き揚げたという話もある。
http://www.sankei.com/smp/premium/news/150209/prm1502090008-s.html
0 件のコメント:
コメントを投稿